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ストレートチップについて

内羽根はスッキリとしたデザインになり、フォーマル度が高く、ビジネス(商談、プレゼンなど)、パーティ、冠婚葬祭などに履く靴は内羽根を意識して選びましょう。

外羽根はカジュアルな要素が強いデザインです。

ジャケパンスタイルや休日のカジュアルスタイルにも合わせやすいのが魅力です。

また、その形状から動き易く、外回りが多い営業マンにもお勧めです。

さて、復習も終わったところで、今回はベーシックかつ、フォーマル度が最も高い革靴【ストレートチップ】についてお話をさせていただきます。

ストレートチップのデザイン的特徴は、つま先に横一文字の切り替えが入っていることです。

切り替えがあることで、つま先にシワが付きにくいため、綺麗な形状を保ってくれる機能的利点があります。

そして、ストレートチップが最もフォーマル度が高いと言われているのには諸説あるのですが、その1つにまだ製靴技術が未熟だった時代、アッパー1枚のプレーントゥでつま先を美しく仕上げるのが非常に難しかったことが理由という説があります。

※つま先部分に繋ぎ目がないデザインの事をプレーントゥと言います。

本来なら繋ぎ目がない方が無駄がなく美しいのでフォーマル度が高い。

靴職人は美しい靴を作るためにさまざまな工夫をしていました。

その際、別革を使ってつま先をくるむストレートチップ仕様にすることで、最も美しい形を作り出すことができたのだそうです。

その後、技術が進歩してプレーントゥでも美しくつま先を成形することができるようになりましたが、今もその当時の名残からフォーマルな席ではストレートチップを選ぶのだそうです。

靴作りの歴史に敬意を払うためと考えれば、納得いかないこともない理由ではないでしょうか。

もう少し噛み砕いて説明すると、本来ならつま先に繋ぎ目がないプレーントゥの方がフォーマル度が高いのだが、当時の技術では美しく造形する事が出来なかった。

その代わりに考案されたのがストレートチップ。

今も当時の名残でストレートチップが最もフォーマル度が高いデザインになっているという事です。

このストレートチップにも、内羽根と外羽根があります。

【内羽根式のストレートチップ】→フォーマル度が最も高くなる組み合わせ。

フォーマル度が高い同士の組み合わせなので当然フォーマル度がもっとも高くなります。

まずは一足は持っておきたい鉄板アイテムです。

【外羽根式のストレートチップ】→フォーマル度が少し低くなる組み合わせフォーマル度が高い+カジュアルな要素になるのでフォーマル度が少し低くなります。

このようにストレートチップも羽根の要素を組み合わせる事で、フォーマル度が変化していきます。

革靴の歴史は長く、そのデザインには様々なルーツがあります。

その意味合いを理解して、シーンに合わせて選ぶ事で印象力が高まります。是非皆様の参考にしていただけたら幸いです。

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